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ゴンドラの唄

「ゴンドラの唄」は学生時代に名画座で観た黒澤明の映画「生きる」の中で雪の降る中、公園のブランコで歌っていた場面が鮮烈だった。

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何故この唄が「ゴンドラ」なのか?不似合いなタイトルが疑問だったがネットで調べて分かった。

元はツルゲーネフの原作による「その前夜」の中の劇中挿入歌として作られ、歌人・劇作家の吉井 勇(1886-1960)の作詞、中山 晋平(1887-1952)の作曲になる曲だ。

この劇の中にヴェネツィアのゴンドラの場面があり、主人公の女性・エレーナが恋人とヨーロッパへの旅路から戻る途中でヴェネツィアに寄るのだが、ゴンドラの船頭たちが集まる場面があり、芸術座の公演の際に原作にはない劇中歌が作られたとの事だ。

大正時代に作られた曲で、歌詞の内容は難しくないが、現代では考えられない、なんともノスタルジックと言うか、うぶな感じがある。こんな乙女がいたら誰しも恋心をいだいてしまうだろう。ああ、青春よ再び!と思わずにはいられない。

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動画ではないのが残念だが、編曲者の林光のピアノが聴けるのが貴重である。林光の合唱曲では3番は歌われない。

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ゴンドラの唄 東京混声合唱団 指揮:岩城宏之 ピアノ:林光

いのち短し 恋せよ乙女
あかき唇 あせぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを

いのち短し 恋せよ乙女
いざ手をとりて かの舟に
いざ燃ゆる頬(ほお)を 君が頬に
ここには誰(たれ)も 来ぬものを

いのち短し 恋せよ乙女
波にただよう 舟のよに
君が柔わ手を 我が肩に
ここには人目も 無いものを

いのち短し 恋せよ乙女
黒髪の色 褪せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを

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映画「生きる」より「ゴンドラの唄」 志村喬

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