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早春賦

伊豆ヴェルディ記念合唱団ではハイドンのオルガン小ミサ曲の練習が始まったばかりだが、その前に林光の「日本抒情歌曲集」の中から「早春賦」、「しかられて」、「鉾をおさめて」などを練習しています。

一番最初に練習したのは「早春賦」だが、この歌は1913年(大正2年)に吉丸一昌の作詞、中田章の作曲の唱歌で信州の安曇野あたりの情景を歌ったものとされています。

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春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷解け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

1番は、暦の上では春なのに
鶯もまだその時期ではないと鳴くことができない

2番は、氷も解けてアシも芽吹いたので
春が来たのかと思ったのに
まだ雪が降る日が続く

3番は、暦が春だと告げていなければ知らないでいたのに
聞いてしまえば春を待ち焦がれてしまうこの気持ちを
どう晴らしたらしたらよいか分からない今日この頃だ

芹 洋子 早春賦

モーツァルトの歌曲に「春への憧れ」 "Sehnsucht nach dem Frühling" という歌曲があります。
中田章の「早春賦」も内容的には春への憧れでしょうから、林光はこの2曲をつなぎ合わせて混声四部合唱に編曲され、ピアノの伴奏の一部分にモーツァルトの歌曲の伴奏を挿入しているが、新鮮に、かつ自然に聞こえるのがマジカルです。

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"Sehnsucht nach dem Frühling" W.A. Mozart  Barbara Bonney Geoffrey Parsons

一方モーツァルトは最後のピアノコンチェルトである27番の第3楽章に「春への憧れ」のモチーフを使っています。
林光の合唱曲にはカデンツァがあり、この部分はピアニストが即興的に自由に弾けるのですが、27番のコンチェルトではモーツァルト自身が作曲したカデンツァが残されており、このカデンツァをベースに「春への憧れ」、「早春賦」のフレーズを散りばめて纏めるのが普通でしょう。
本番で伊豆ヴェル合唱団のピアニストの広瀬さんがどんなカデンツァを弾いてくださるかが楽しみでもある。

次に埼玉第九合唱団による「早春賦」を聴いてみましょう。

「早春賦」 吉丸一昌作詞 中田 章作曲 林 光編曲

最後に最も好きなピアノコンチェルトの一つであるモーツァルトの27番。 カザンが大好きなピアニストのマレイ・ペライアの演奏です。

MURRAY PERAHIA - Mozart Piano Concerto No.27 K.595
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